転職の体験談を読むと、みなさん立派です。毎日求人を見て、何十社も応募して、面接を重ねて——。
私は違いました。
50代で正社員の事務職に採用されたのですが、その途中で2か月ほど、ほとんど何もしていない期間があります。さぼった、という言い方が正確だと思います。
当時は「動かないとなぁ」と思いながら、そのまま過ごしていました。でも今ふり返ると、あの2か月は無駄ではありませんでした。むしろ、あの期間があったから続けられたのだと思っています。
この記事では、その止まっていた2か月のことを正直に書きます。うまくいっている人の話ではなく、止まってしまった人の話として読んでいただけたらうれしいです。
なお、転職の全体の流れは別の記事に書いています。あわせて読んでいただけると分かりやすいと思います。
→ 【50代・取り柄なし】パート主婦が正社員になるまで
止まる前に、やることはやっていました

先に書いておくと、私は最初から動いていなかったわけではありません。むしろ最初の2か月は、自分でも驚くほど順調でした。止まったのは、その後です。
6月に申し込み、7月にセミナーへ通った
東京しごとセンター多摩の事務職セミナーに申し込んで、7月は10日間かよいました。企業体験で1日だけ働かせてもらう機会もありました。ここまでは順調です。
8月は、講師の言葉どおりに休んだ
7月末、セミナーの最後に講師の方がこう言いました。「8月は暑いから、9月から転職活動するといいですね」
私はこの言葉を、そのまま鵜呑みにしました。8月はしっかり休みました。
それでも8月末にはキャリアカウンセラーの方と面談をして、履歴書と職務経歴書を書き、添削もしてもらいました。準備としては、これでひととおり整っています。
そして、止まりました
9月から本格的に動くつもりでした。ところが9月に入ると、パートのほうが忙しくなりました。キャンペーンなどが重なって、転職活動どころではなくなったんです。
書類はできている。あとは応募するだけ。それなのに、目の前の仕事に押されて、2か月が過ぎていきました。
止まっていた2か月、何をしていたか

何もしていなかった、と言いたいところですが、厳密には違います。ゼロではありませんでした。ここが、あとになって効いてきます。自分でも意外だったので、正直に書いておきます。
ハローワークの求人票は、見ていた
応募はしていません。でも、ハローワークの求人票は検索していました。気になるものがあればチェックする。それだけは続けていました。
「活動」と呼べるほどのものではありません。誰にも報告できないくらいの、小さな行動です。
応募には、進めなかった
求人票を見るところまではできても、応募のボタンを押すところまでは進めませんでした。見ているだけの日が続きました。
自分を責めては、いなかった
「動かないとなぁ」とは思っていました。でも正直、そこまで自分を責めてはいませんでした。
パートが忙しいのは本当のことでしたし、目の前の仕事をちゃんとこなしている、という感覚もありました。責めなかったから、嫌にならずに済んだのかもしれません。
それでも、間に合いました

結果から言うと、この2か月は致命的ではありませんでした。10月にLINEで面接会の案内が届いて、参加して、その月のうちに内定をもらっています。止まっていた期間を含めて、動き出してから5か月でした。
止まっている間に準備が減るわけではない
8月に書いた履歴書と職務経歴書は、そのまま残っていました。止まっていても、書類が消えるわけではありません。10月の面接会で、その場で渡すことができました。
見ていた求人票が、目を育てていた
2か月、求人票を眺め続けていたので、条件の見方が自然と分かるようになっていました。面接会で企業を見たとき、迷わずに済んだのはそのおかげだと思います。
止まっていたから、再開できた
もしあの2か月、忙しい中で無理に応募を続けていたら、途中で疲れ切ってやめていたかもしれません。
今は、はっきりこう思えます。あれは止まったのではなく、休んでいたのだと。休んでいただけだから、きっかけがあればまた進んでいける。実際、10月のLINE1通で、すっと再開できました。
面接で何を聞かれ、何を話したのかは、別の記事に書きました。
→ 【50代の面接】内定の決め手は正直さでした
よくある質問

同じように止まってしまった方から聞かれそうなことを、先にまとめました。専門家の答えではなく、私はこう考えた、という話です。
転職活動を中断すると不利になりますか
私の場合、聞かれることはありませんでした。2か月止まっていたことを、面接で説明する場面もありませんでした。
止まってしまったとき、どうすればいいですか
何か一つだけ残す、でいいと思います。私は求人票を見ることだけ残しました。ゼロにしないことが、再開のしやすさにつながります。
期限を決めたほうがいいですか
私は決めていませんでした。決めていたら、守れなかったときにもっと落ち込んでいたと思います。
周りに「まだ決まらないの」と言われたら
私は家族には話していました。でも「まだ決まらないの」と言われたことはありませんでした。急かされなかったのは、ありがたかったです。もし周りに急かされてつらいなら、あまり話さないでおくのもひとつの方法だと思います。
また止まってしまいそうです
止まっていいと思います。私は止まって、それでも間に合いました。止まったら終わり、ではありません。
まとめ

転職活動を2か月さぼりました。でも、その2か月は無駄ではありませんでした。
- 8月は講師の言葉どおり休み、9月からはパートが忙しくて2か月止まった
- 止まっている間も、求人票を見ることだけは続けていた
- 8月に書いた書類は、10月にそのまま使えた
- 止まっていた期間を含めて、動き出してから5か月で内定
- 自分を責めなかった。休んでいただけだから、きっかけ1つで再開できた
もし今、止まってしまっている方がいたら。やめていないなら、まだ続いています。何か一つだけ、小さく残しておいてください。それがあとで効いてきます。


コメント